オーバーホールとは

オーバーホールとは

設備や機械を分解して清掃・部品交換・ねじやボルトなどつなぎめの補修を行ったうえで、再度組み立てることで、設備・機械の安全性・性能維持や長期利用を可能にするメンテナンスのことをいいます。
手間とコストがかかるので、非常用発電機のような高額設備や機械に行うことが多いです。また、元の製品が製造中止になっているため、延命のためにやむを得ず行なう場合もあります。

対象となる施設

学校
病院
介護施設
集合住宅
商業施設・オフィスビル
ホテル・旅館
工場・倉庫
浄水場・ダム

オーバーホールをするタイミング

発電機本来の性能を維持するためには、定期的な点検整備が必要になります。

ただし、オーバーホールをして部品交換が必要になった場合、その部品がまだ生産されていることが条件になります。

何年先まで部品が手に入るのか、見極めてからオーバーホールを行ったほうがコストと効果のメリットがあります。

逆に新しい設備を買ってしまったほうがいい場合もございますので、お気軽にご相談ください。

オーバーホールの作業項目

オーバーホールの流れ①

エンジンの分解
シリンダーブロックの清掃
カム・タペットの点検
シリンダーライナーの清掃と内径計測
ライナーパッキンの交換
ピストンの清掃
ピストンリングの交換
シリンダーヘッドの清掃
吸排気弁弁座の摺り合わせ
吸排気弁弁バネ・バネ受けの点検
バルブステムシールの交換
シリンダーヘッドの再清掃
シリンダーヘッドのカラーチェック
ヘッドガスケットの交換
クランク室の内部清掃
クランク軸ピンの点検

オーバーホールの流れ②

燃料噴射弁の分解清掃
燃料噴射弁ニードルの交換
燃料噴射弁の噴霧圧力の調整
潤滑油冷却器の清掃
潤滑油冷却器の分解点検
冷却水ポンプの分解点検
冷却水ポンプのメカニカルシール交換
フロントオイルシールの交換
排気ガスケットの交換
燃料フィルターの交換
潤滑油フィルターの交換

オーバーホールの流れ③

冷却水ホース及びホースバンドの交換
Vベルトの交換
テンションプーリーベアリングの交換
ラジェータの交換

オーバーホールの流れ④(エンジンの組み付け作業)

組み込み後のシリンダーライナー内径の計測
ロッドボルトのトルク締め
ヘッドボルトのトルク締め
ギヤ当り背隙間の点検
吸排気弁弁頭隙間の調整
エンジン組み付け作業完了

オーバーホールの流れ⑤

冷却水交換
機関潤滑油交換
燃料噴射ポンプの噴射時期点検
冷却水温度調整弁の作動点検
冷却水温度上限スイッチの作動点検
潤滑油圧力低下スイッチの作動点検
発電機の絶縁抵抗の測定
エアモータサイレンサーカバーの交換
始動空気圧弁の弁体ダイヤフラムの交換
燃料タンクのドレン抜き
ならし運転
保安警報装置の試験

オーバーホールの流れ⑥

負荷試験25%
負荷試験50%
負荷試験75%
負荷試験100%
100%負荷試験時の排気色チェックと振動測定
調速機の試験
負荷試験時の軸受温度測定
エンジンの塗装

オーバーホールの流れ⑦

空気圧縮機の分解
空気圧縮機クランクケース内の清掃
空気圧縮機クランク軸の点検
空気圧縮機のピストンピンの点検
空気圧縮機の各種弁、ガスケット、リングの交換
空気圧縮機の組み付け
空気圧縮機の潤滑油交換
空気ドレン分離器の逆止弁交換
空気圧縮機の充気試験
空気槽の安全弁点検
空気槽の配管洩れ点検
空気圧縮機の塗装

オーバーホールの流れ⑧

仮設発電機の撤去
点検後に既設発電機の確認運転
オーバーホール作業の完了

オーバーホールを行うまでの流れ

最短1日
01
施工日程調整
02
施工実施
03
点検報告書作成
04
消防機関への報告
05
お客様への報告